オススメの本~竹内 瞳~ | 東進ハイスクール五反田校|東京都

ブログ

2015年 6月 3日 オススメの本~竹内 瞳~

こんにちは、担当となりました竹内です。
本日は、タイトルにある通りオススメ本を一冊紹介しようかと思います!
 
私が紹介するのは、J.Dサリンジャーの『フラニーとゾーイ』です。
最近、サリンジャーという作家の存在さえ知られていないので、とても悲しいです…
 
ジャンルは小説です。あらすじを軽く説明します。
大学生のフラニーは、ある日彼氏と食事に出かけたのですが、途中で倒れてしまいます。
彼氏が自慢げに話す論文の内容、知識、自分が大学で勉強していることさえもエゴに思えて仕方ない。自己嫌悪に陥った彼女はなんとか帰宅すると、自宅で祈りの言葉を呟き続けながら起きているとも寝ているともいえない状況を繰り返していました。
それを見かねた母が、一番近い兄弟である兄ゾーイにフラニーをなんとかしてほしいと頼むのですが、話していると、どうしても妹を攻撃するような言葉しか返せない。
二人はちゃんと分かりあえるのでしょうか。そして、フラニーは救われたのでしょうか。
 
サリンジャーの小説はどれも難解で解釈が難しいものばかりだと言われています。しかも、作品の多くは宗教に絡んでいたり、人間の思考の根本を覆すような発言が見られるので、少しとっかかり辛いと思います。
しかし、この作品は分かり易いです。「家族愛」の話です。
 
私達は普段、家族と本当に向き合って会話しているでしょうか?自分の抱えている悩みを、親や兄弟に伝えることは出来ていますか?
ゾーイとフラニーは、互いの言葉で傷つき合いながらも、時間をかけて少しづつ互いの言いたい事を理解していきます。
皆さんもこの本を読んで、もう一度「家族と向き合う事」について考え直してみてください!
 
少し重くなってしまいましたね…では、最後に一つ。
ゾーイが妹フラニーに送った、素敵な言葉です。
An artist’s only concern is to shoot for some kind of perfection, and on his own terms, not anyone else’s.”
「アーティスト(フラニーは演劇サークルに、ゾーイは俳優業を営んでいます)が気にしないといけないのは、自分の考える、ある種の完璧を求めることだ。他人にどうこう言われるんじゃなくてね…」
 
以上です。ありがとうございました!!!

 

過去の記事